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24歳の鬼才、ツキを呼び込む勝負術 渡辺永世竜王

2008.12.18 20:18
このニュースのトピックス囲碁・将棋
終局後、対戦を振り返る渡辺明永世竜王(左)と羽生善治名人。=18日午後、山形県天童市の「ほほえみの宿 滝の湯」(大山実撮影)終局後、対戦を振り返る渡辺明永世竜王(左)と羽生善治名人。=18日午後、山形県天童市の「ほほえみの宿 滝の湯」(大山実撮影)

 将棋界を牽引(けんいん)してきた羽生棋聖(四冠)に対し、ユニークな言動で話題を呼ぶ24歳の鬼才、渡辺竜王が3連敗後の4連勝という“新記録”を打ち立てて5連覇を達成した。終局後のインタビューに渡辺は、「3連敗をさとった日は、悔しくて3、4時間しか眠れなかった。次で最後になるかもしれないという思いで、悔いのないようにやろうと思った」と喜びを爆発させた。

 渡辺は囲碁のタイトルホルダーと競馬場に現れ大好きな予想を披露したり、トップ棋士が敬遠するコンピューターとの対局に臨み、ファンをわかせたこともある。その生活ぶりをインターネットのブログで公開し、対局の解説までしてファンにサービスする。

 出足から3連敗した時点で、関心は羽生の永世七冠達成に移った…というのが大方の見方だった。それを覆す4連勝での大逆転劇。囲碁界では過去6度あるが、なぜか将棋界ではなかったことだ。

 中盤からの3連勝は「第4局でほとんど負けていた将棋を拾ったのが大きかった」と話し、「ツキが回ってきた。あと1日だけ続いてほしい」と最終局前日には正直に話していた。そのツキを呼び込む勝負術を最終局でも発揮した。勝ちを悟ったのは最後の140手目だったという。

 父から教わって将棋を始めたのは小学1年のとき。平成6年には小学生名人となり、早くも頭角を現した。自身も「父」となった現在、家では長男の柊君(4)と将棋を指し、ブログで「なかなか才能がある」と子煩悩ぶりを披露するマイホームパパでもある。

 初の永世竜王を手にし、次は“鬼の棲み家”といわれるB級1組を抜けてA級昇級を果たし、名人挑戦をファンは期待する。

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終局後、対戦を振り返る渡辺明永世竜王(左)と羽生善治名人。=18日午後、山形県天童市の「ほほえみの宿 滝の湯」(大山実撮影)
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