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【第79期棋聖戦五番勝負第5局】指の震えは勝利確信のサイン
最終局を制した羽生善治新棋聖は、敗者をいたわるようにしばらくは無言だった−。18日、静岡県伊東市の「わかつき別邸」で行われた最終局。2連敗の後の3連勝という逆転勝利で4冠を達成し、再度の7冠制覇も視界に入ったが、「次の対局に全力を尽くすだけです」と答え、8期ぶりの棋聖返り咲きを控えめに喜んだ。
初戦から2連敗し「ふがいない将棋」と振り返ったが、名人戦と棋聖戦が同時進行となり、超過密な日程から疲労がピークに達していたこともあった。
永世名人の資格を取り、第2局と第3局の間が10日間ほど空いてようやく疲れが取れたか、それまで精彩を欠いていた指し手が、第3局から見違えるように光を放ち、控室で検討するプロ棋士たちをうならせた。
盤上で「誰もマネのできない」という大胆な新構想を見せる佐藤将棋に対し、対局中、時折笑みを浮かべて記録係らを驚かせる場面もあった。
最近、とくに目立つ終盤の指の震えについて、羽生は、勝ちを確信したときの緊張の表れ、と述べているが、本局でも終盤、駒をつまむ指の震えが控室をわかせた。
◇
先▲ 棋聖 佐藤康光
△ 名人 羽生善治
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩
△8八角成▲同 銀 △4二銀
▲7七銀 △3三銀 ▲3八銀
△2二飛 ▲6五角 △7四角
▲同 角 △同 歩 ▲4六歩
△6二玉 ▲4七銀 △5二金左
▲6八玉 △2四歩 ▲7八玉
△6四歩 ▲8八玉 △7二銀
▲9八香 △7一玉 ▲7九金
△4四銀 ▲9九玉 △3三桂
▲8八銀 △6五角 ▲5六銀
△7六角 ▲4五歩 △同 桂
▲5八金 △3五歩 ▲6八金寄
△3七桂成▲同 桂 △3六歩
▲6九金引△3七歩成▲7八飛
△8四桂 ▲6六角 △5四角
▲5五銀 △2七角成▲6四銀
△5四馬 ▲5六桂 △6二金寄
▲3四歩 △3二飛 ▲4四桂
△同 歩 ▲5五銀 △6五馬
▲5六銀 △6六馬 ▲同 銀
△3四飛 ▲6五銀右△4七と
▲7四銀 △7三歩 ▲8三銀成
△同 銀 ▲5六角 △8六歩
▲8三角成△7二金上▲8四馬
△8七歩成▲同 銀 △8六歩
▲同 銀 △8七桂 ▲8八玉
△7九桂成▲同 金 △5七と
▲同 銀 △8七歩 ▲同 玉
△2一角 ▲7六歩 △7四金
▲8三桂 △6一玉 ▲7四馬
△同 歩 ▲9一桂成△8五歩
▲7七銀 △7三桂 ▲4三歩
△8六銀 ▲8八玉 △7七銀成
▲同 桂 △8六歩 ▲6四桂
△4三角 ▲8九銀 △3九飛成
▲5二歩 △8七銀 ▲9九玉
△7九龍 ▲同 飛 △8八角
(114手了)






