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【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(4)「孤高の脳」が生む無限の広がり (1/3ページ)
このニュースのトピックス:梅田望夫
50手目の△5二金が指されたまま、羽生挑戦者は長考に沈み、50分の考慮の末、2七角を持ち、3八の地点に動かした(▲3八角)。今度は佐藤棋聖が長考に沈む番。
午後3時半。記録係の田嶋三段に「残りはどう?」と聞く。「残りは1時間12分です」。
私は控室に戻って、よしもうひとつ原稿を書こうと思い、再びパソコンに向かった。
佐藤棋聖は、さらにしばらく考えてから午後3時52分に△3四銀(52手目)。
いざ決戦か、と控室は盛り上がった。▲3六飛、△3三銀となれば、そこで先手が猛然と攻め込むのではないか、という予想からだった。
しかし、ほぼノータイムで、▲3六飛(53手目)、△4五銀(54手目)という応酬がなされた。佐藤棋聖が△3三銀ではなく△4五銀を選んだのは、△3三銀後の攻めを受ける展開は思わしくないと判断したのではないか、というのが控室の判断だ。
そして羽生挑戦者が長考の末に、▲6六飛を指したところだ。いまは、午後4時15分である。控室では、やや先手・羽生挑戦者のほうが指しやすくなったのではなかろうか(▲3八角がいい手だったのではないか)、という声が出始めているが、実際のところはどうなのだろう。
孤高の脳。
2人の対局姿を観ながら、私はそんな言葉を思った。
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