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【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(3)未踏領域に突入、「均衡の美」をタイトル保持者が解説 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:囲碁・将棋
さてここで、深浦王位と遠山四段の感想を、私が聞き書きすることにしたいと思う。
深浦王位 「対局場に昼食休憩後につきましたが、局面を最初に見た感想は、お互いに手段の多い将棋、選択肢の多い将棋と言い換えてもいいのですが、そういう将棋を選んだのだなという印象です。じりじりした神経戦ではなくて、色々な有力手の中から1手だけを選ぶような将棋、という意味です。普通の将棋の中盤の局面だと、有力手が2手か3手なのですが、この将棋は、3手または4手、有力手が浮かびますね。この1手の差が大きく違うんです。そういう将棋は、対局者にとって読み甲斐もあるし、将棋のセンスも問われる将棋で、対局者としてはいい緊迫感を持って臨んでいると思います。観る側にもそれは面白いという意味であって、お互いの持ち味を堪能できる一局になりそうです。後手の馬が大きいか、後手陣をにらむ先手の2七角のほうが大きいか、が勝負の分かれ目と言っていいでしょう」
遠山四段 「朝早く起きたので、昼食休憩前に対局場に到着しまして、午前中のうちに局面がかなり動いていたことに少し驚きました。あうんの呼吸が、お互いのどこかにあったのではないでしょうか。そこは我々にはわからないところですね。戦いが起こってから自陣を整備したところが、達人同士の戦いを思わせると同時に、両者の呼吸が合っていることを感じます。いまは△5二金(50手目)の局面ですが、動くと均衡が崩れるタイプの将棋だと思います。両者の棋風から考えると、佐藤棋聖が動く可能性が高いのではないでしょうか。実力が問われる局面ですね。現在の局面は、均衡が取れた互角の形勢ですね。とてもいい将棋です」
(うめだ・もちお=米ミューズ・アソシエイツ社長)=(4)に続く
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