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【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(3)未踏領域に突入、「均衡の美」をタイトル保持者が解説 (2/3ページ)
ここで佐藤棋聖が長考に入ったのだが、次の一手は42分後に指された。
「1秒も考えなかった手だよー」と渡辺竜王が叫んだ。△4二玉である。
「2四と3四に歩が垂らしてあるところに玉が近づいていくなんて、考えられない手だな。佐藤流ですかねえ。羽生さんも1秒も考えてなかったんじゃないかなあ」(渡辺竜王)
そして▲7九玉と、羽生挑戦者も自陣を整備する。佐藤棋聖は△5二金。「嵐の前の静けさだなあ」とは遠山四段。
いまは午後2時半である。
昨夜、前夜祭の会食の席で佐藤棋聖と隣り合わせだったのだが、私が「明日の佳境は、午後4時から5時ごろでしょうか」と尋ねたところ、「午後2時か3時で、どうにもならない局面になってしまうといけないんですよねえ。いい将棋になれば、佳境は午後4時から5時ごろになると思います」と佐藤棋聖はおっしゃった。
いま午後2時半、この将棋の形勢は互角。間違いなく「均衡の美」が保たれている。
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