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【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(2)羽生挑戦者「秘策」に誘導か (3/5ページ)
このニュースのトピックス:囲碁・将棋
私のPCには、将棋年鑑のデータが1万4567局入っているのだが、検索してみたら、この将棋のデータは入っていた(ちなみにこの将棋は、佐藤棋聖が90手までで勝っている)。ここから10手くらいの山崎佐藤戦の指し手を記憶して、再び対局室に入った。
局面が動かなかったさきほどの1時間とは一転、ほとんどノータイムの応酬のような感じで、31手目から、▲同飛、△3六角、▲2六飛、△4七角成、▲3八角、△1四馬、▲1六歩(37手目)まで、局面はすらすらと推移していった。これは、山崎−佐藤戦とまったく同じ流れである。
この後手一手損角換わり戦法とは、日進月歩、いや秒進分歩で進化が続いている「現代将棋の最新戦法」の一つである。にもかかわらず、この3年間、山崎−佐藤戦以来、一度も現れていない局面に、どうも羽生挑戦者が誘導している。
手前味噌になるが、私が専門としているITやネットの世界でよく「ドッグイヤー」という言葉を使う。犬の寿命の長さが人間の約七分の一であることから、七倍早く世の中が動いている状態を意味する。現代将棋は、それよりもさらに早いスピードで、進化している。そんな世界の3年前とは、はるかに昔のことのはずである。
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