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【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(2)羽生挑戦者「秘策」に誘導か (1/5ページ)

2008.6.11 14:14
このニュースのトピックス囲碁・将棋
第一局(休憩後の再開)=11日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)第一局(休憩後の再開)=11日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)

 先ほどアップされた「桂の佐藤棋聖、銀の羽生挑戦者」という一本目の原稿は、正直に白状すると、今日の朝4時半に起きて文章のコンポーネントを書いておき、8時40分から9時10分までの30分間の対局室の様子を観察し、控室に戻って新しい文章を一気に書き、用意しておいたコンポーネントを全体の文章の適切な位置に配置して、9時半少し前に入稿したものだ。

 そして入稿してすぐ、再び対局室に入った。

 ちょうど24手目、佐藤棋聖が△8五歩をつき、羽生挑戦者がその手を見て、席を立ったところだった。

 ここまでわずか30余分で24手まですらすらと進んでいた将棋の動きが、ぱたと止まった。

 ここから約1時間、私は対局室で2人がこんこんと考え続ける時間に、寄り添っていた。そして羽生さんが昔、私に言った言葉の意味が、はじめてわかった。

 羽生さんは私に、意外なことを言ったことがあるのだ。

 「実は将棋には闘争心はあまり必要ないと思っているんです。戦って相手を打ち負かそうなんて気持ちは、全然必要ないんですよ」

 私は「なぜですか」と羽生さんに問うたのだが、将棋というものは、お互いに1手ずつ指すもので、1手指した瞬間に自分の選択権は無くなる、と羽生さんは答えたのだ。

 「もう何もできなくなってしまう。何でもやってください、どうぞご自由にっていう感じになるんですよ。他力思考。他力本願だというのかな…」

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第一局(休憩後の再開)=11日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)
報道控え室で第一局の原稿を書く梅田氏 =11日午前、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)
佐藤康光棋聖に羽生善治王座・王将が挑戦する第一局。中央は観戦記を執筆する梅田望夫氏=10日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)
佐藤(棋聖)対羽生(二冠)対局 =10日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)
佐藤康光棋聖に羽生善治王座・王将が挑戦する第一局。観戦記を執筆する梅田望夫氏らを交えて談笑=10日午後、新潟県新潟市岩室温泉の高島屋(撮影・瀧誠四郎)

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