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関西の女流棋士、きらり輝く 棋戦で活躍、ファンと交流も
将棋の女流棋界では、日本将棋連盟女流棋士会と日本女子プロ将棋協会(LPSA)の合計51人の現役が活動している。このうち、関西を拠点にしているのは9人(内LPSA1人)。以前関西所属は少なかったが、ここ数年続々と新女流棋士が誕生、棋戦の活躍やファンとの交流に、いま輝いている。
関西女流棋士の増加を受けて誕生したのが「きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦」。今年1月に決勝が指された第3回では、村田智穂女流初段が岩根忍女流初段を破り、初優勝を飾った。
村田女流初段・岩根女流初段は「お気楽コンビ」という名の将棋普及ユニットを結成していた。ウェブサイト上での対談企画、オリジナルグッズの販売などの新しいスタイルで人気を集めた。
村田女流初段は女流メイショウ戦で過去2回、準決勝で敗退した悔しさをバネにした。「優勝カップは思っていたよりも重かったです。今年は年女だし、いい成績を残したい」。丁寧な指導もファンの心を掴み、今もっとも忙しい女流棋士のひとりだが、本職の対局でも飛躍を誓った。
岩根女流初段はNHKの泉浩司アナウンサーと結婚、一児の母でもある。泉アナの赴任地・水戸と大阪を往復する日々が続く。勝率が高く、東京での対局も増えているが「関西のほうがやっぱりホッとします」。
多忙で解散したお気楽コンビの後を受けて平成18年5月に誕生したのが、「地方在住」「10代」と共通点を持つ仲良し3人組「キラリっ娘」だ。「対局前日には他の二人からメールが届いて、勇気づけられています」と話すのは「次女」の室田伊緒女流1級。愛知県在住で、4月に女流初段に昇段が決まった。愛知淑徳大学への進学も決まっており「自立・自律を目標に頑張りたい」と意気込む。
昨年1月、レディースオープントーナメント決勝に進出して一躍注目を集めたのが「三女」の里見香奈女流初段。島根県在住の高校1年生で、終盤が鋭く「出雲のイナズマ」の異名を持つ。夜行バスで対局に通っていたが、バスが事故渋滞に巻き込まれて対局に遅刻した経験をきっかけに「前日に移動するようにしました」。目標は「女流名人位戦で挑戦」。
「長女」の井道千尋女流1級は石川県出身。現在は東京に移住し、活躍の場を広げている。「キラリっ娘はお互いが刺激し合って強くなれる。将来は3人の出身県を回ったり、将棋を指す女の子と質問や相談も含めた交流をしたりしたい」。
3人の居住地が離れていることもあって、ブログの更新がキラリっ娘の主な活動。岩根女流初段は「香奈ちゃんは純粋、伊緒ちゃんは照れ屋、千尋ちゃんは元気。それぞれの個性が出ているブログですね」と話す。
昨年3月に初めて行われたキラリっ娘のイベントには、父親のように温かく見守る男性陣から、「将来キラリっ娘になりたい」と目を輝かせる小学生の女の子まで多くのファンが参加した。「これからも女の子3人の強みを生かした変わったイベントをやってみたい」と室田女流1級。
お気楽コンビ・キラリっ娘よりもデビューが早い山田朱未女流初段は岡山県在住。第2回女流メイショウ戦で準優勝の実績がある。女流名人位戦ではA級から陥落したが、捲土重来を期待したい。
関西女流陣の悩みの種が「関西ブロック」の存在。1ブロック7〜8人の各棋戦の予選は東西分かれて行うことが多く、わずか9人の関西では同じ相手と何度も対局することになるからだ。
関東勢との対局を増やすには予選を勝ち抜くことが一番。実力でどんどん東京進出を果たしてほしい。(将棋ライター 諏訪景子)


