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両陛下が正倉院展をご鑑賞
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天皇、皇后両陛下は30日、「第60回正倉院展」鑑賞などのため、東海道新幹線と近鉄線を乗り継いで奈良県入りされた。近鉄奈良駅前や沿道では多くの人が国旗を振り、両陛下の来訪を歓迎した。
両陛下はこの日、宮内庁正倉院事務所をご訪問。「西宝庫」で宝物の点検作業を視察した後、染織品や古文書などの宝物を修理・復元する同事務所の「修補室」で、古代の染織品をノート状に貼り付けた「古裂帳」(こぎれちょう)の改装作業をなどをごらんになった。陛下は作業中の職員に「ごくろうさまです」と声をかけ、繊細な作業に取り組む職員の労苦をねぎらわれた。
また、奈良国立博物館で開催されている正倉院展では、説明を受けながら展示された宝物を熱心にごらんになった。
説明役を務めた同博物館の内藤栄・学芸部長補佐によると、両陛下とも宝物についての造詣が深く、専門的な質問も多くされたという。ササン朝ペルシャで製作されたカットグラスの碗で、その美しさから展示物の中でも人気の高い「白瑠璃碗」(はくるりのわん)について、類似のガラス碗が安閑天皇陵(大阪府)から出土していることもご存じだったという。また、皇后さまは染色の技法についてもかなり専門的な質問をされたという。
また、皇后さまが、「山水人物鳥獣背円鏡」(さんすいちょうじゅうはいのえんきょう)をご覧になった際、鹿のような角を持った水鳥が表現されているとの説明を受け、「『せんとくん』のようですね」と感想を漏らされたという。
両陛下は2日まで関西に滞在の予定で、31日午後からは京都府をご訪問。11月1日には京都市の国立京都国際会館で開催される「源氏物語千年紀記念式典」に臨席される。

