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【正論】宮中祭祀廃止論に反駁する 高崎経済大学教授・八木秀次 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:皇室
原武史教授の提言
目の前の些事(さじ)に目を奪われ勝ちだが、わが国の根幹にかかわる危機は確実に進行している。皇室の危機のことだ。
皇室を巡る危機は大きく2つある。1つは言うまでもなく、皇位継承問題だ。幸いにして秋篠宮家に悠仁親王殿下が誕生して男系・女系を巡る皇室典範改定の危機はひとまず去った。だが、悠仁親王殿下が皇位を継承される頃にはすべての宮家が消滅する。旧宮家の皇籍復帰など皇族の数を増やす措置が必要だろう。
2つ目の危機はいっそう深刻だ。最近、皇太子妃殿下のご病気の原因として宮中祭祀(さいし)に違和感を持たれていることが指摘され、そこから宮中祭祀の大幅な簡略化ないし廃止が唱えられるようになった。宮内庁も天皇・皇后両陛下の健康問題を理由に、少なくとも簡略化の方向にもっていきたい意向だ。
宮中祭祀廃止論の主唱者である原武史・明治学院大学教授は今の皇太子殿下・妃殿下が天皇・皇后になられる時代には、お堀の外からは見えない宮中祭祀より、もっとダイレクトに、例えばネットカフェ難民(低所得のため住居がなくインターネットカフェで寝泊まりしている若者)やプレカリアート(就労の不安定な労働者を意味する造語)などを皇居に招いて食事を振る舞うなどの「救済」をしてはどうかと提案する(『現代』5月号)。

