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【胡錦濤氏訪日】「未来に向けて友好のきずなを」天皇陛下お言葉全文 (1/3ページ)
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この度、中華人民共和国主席胡錦濤閣下が、令夫人とともに、国賓としてわが国をご訪問になりましたことに対し、心から歓迎の意を表します。ここに今夕を共に過ごしますことは誠に喜ばしいことであります。主席閣下には、今から10年前、日中平和友好条約締結20周年に当たる1998年、国家副主席としてわが国をご訪問になり皇居でお会いしましたが、この度国家主席として再びお迎えしたことをうれしく思います。
私が皇后とともに貴国を訪問いたしましたのは、1992年、日中国交正常化20周年の年でありました。ご招待いただいた楊尚昆国家主席を始め、貴国政府から心のこもったおもてなしを頂き、訪れた各地で多くの人々から温かく迎えられたことは、今も懐かしく思い起こされます。
私は、かつて7世紀から9世紀にかけて、わが国の遣唐使が訪れた唐の都長安があった西安を訪れたいと思っておりましたので、この訪問に当たって、これが実現したことは、うれしいことでした。唐のさまざまな文物は遣唐使や同行した留学生、留学僧によってわが国にもたらされ、わが国の人々はそれを熱心に学びました。再来年建都1300年を迎える奈良、京都の都市計画、また、当時の律令制度も、わが国が唐から学んだものであります。
8世紀前半に在位した聖武天皇の遺愛品などを収めた正倉院には、唐からもたらされた品々も多く保管され、当時の唐とわが国の交流の跡をしのばせます。この度主席閣下がご訪問になる奈良の唐招提寺は、唐から渡ってきた鑑真和上により創建され、来年は1250周年を迎えます。和上のわが国への渡航には、それに対する妨害や難船という困難があり、わが国側の強い希望と、和上の視力を失っても変わらざる熱意によって、6回目にようやく実現しました。