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【皇室豆知識】大正天皇専用の“幻の浴槽” (1/2ページ)
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大正天皇のために造られたが、1度も使われることなく地中に埋められた“幻の浴槽”が、佐賀県の武雄温泉にある。
武雄温泉は、第14代仲哀天皇の妻、神功皇后が朝鮮出兵から凱旋(がいせん)する際、太刀の柄で岩をひと突きしたらわき出てきたとか、神功皇后も入浴したことがある、といった伝承が残る古い温泉である。
江戸時代は鍋島氏の所有だったが、明治時代に入り国有となった。明治8年、民間に払い下げられ、翌9年に浴場をすべて増改築して、現在の本館ができた。武雄温泉を象徴する楼門と新館は、明治、大正時代を代表する佐賀・唐津出身の建築家で東京駅を設計したことで知られる辰野金吾博士が設計し、大正4年に完成した。
老朽化が進んだため平成15年3月に復元されたこの楼門と新館は、平成17年に国指定の重要文化財となっている。朱塗りの楼門は温泉の入り口に立ち、武雄温泉のシンボルにもなっている。天平式楼門と呼ばれ、くぎを1本も使用していない。
門をくぐると新館があり、その裏手に“幻の浴槽”がある。浴槽は大正15年、大正天皇の佐賀県訪問に合わせて、それまで特別休憩室と呼ばれていた部屋を増改築して造られた。


