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【皇室豆知識】「御製」って何ですか? (1/2ページ)
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皇室の方々は皆さま、日本の伝統文化である和歌をたしなまれるが、天皇が詠んだ歌は「御製(ぎょせい)」、皇后が詠んだ歌は「御歌(みうた)」、そのほかの皇族が詠んだ歌は「お歌」と呼ばれる。
天皇陛下は27日、今年訪問した北海道の全国植樹祭、秋田県の国体、滋賀県の全国豊かな海づくり大会にちなんで詠んだ御製を、各道県に贈ったが、これは毎年行っているもので、新年にあたっても毎年、前年に詠んだ御製5首を発表されている。1月中旬には恒例の歌会始の儀もあり、やはり皇室と和歌は切っても切れない関係にある。
近代以降、多くの御製を残した天皇としては、約60年の生涯で9万3000首余を残した明治天皇がよく知られる。
歌を詠んだ期間を50年間とみても、年間1860首、1日に5首の計算になる。
「さぞ多くの紙を使ったことだろう」と考えがちだが、そこは倹約家として知られた明治の大帝。ムダ遣いを避けるため、筆を入れる前にはすずりの上で練習を繰り返していたというエピソードも残されている。
皇居・宮殿で開かれる歌会始の儀では、天皇陛下の前で国民の歌が披露されるが、一般国民の詠進が許されるようになったのは明治7年からだ。
明治天皇の業績に詳しい関係者は、「当時としては非常に大きなインパクトがある出来事だった。国民が天皇の存在をリアルに感じるきっかけになった。明治天皇は和歌を通じて国民の考えを知りたかったようだ」と説明する。
当時は長く続いた江戸幕府が倒れて間がなかったため、皇室の存在を今ほど身近には感じていない国民も少なくなかったとされる。
明治天皇の英断は、「皇室と国民の距離を縮める意味でも功を奏した」とする歴史家の分析もある。和歌は時に、皇室と国民のきずなを深める役割も果たしてきたというわけだ。