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使命と誇り 受け継ぐ 皇室とともに60年 宮内庁嘱託カメラマン (2/2ページ)
このニュースのトピックス:皇室ウィークリー
嘱託カメラマンには代わりがいない。写真が国内外のメディアに配信される機会も多く、失敗は許されない。職を辞した今も、「現像したら写っていなかった」という夢でたびたび目を覚ます。それでも健康を害さず続けられたのは、「撮影した写真が(国家の記録として)永久に保存される仕事に誇りを感じたから」だ。
戦後一貫して嘱託カメラマンを務めてきたのは、松野さんを含め全員がコニカミノルタホールディングスの関係者だ。新時代を迎え、“開かれた皇室”への転換を考えていた昭和22年、当時の宮内省と交流があった同社の前身、小西六の幹部が、社員を嘱託カメラマンに推薦したことがきっかけだった。
同社は昨年1月、競争激化を背景に泣く泣くカメラ・フィルム事業からの撤退を表明した。多機能複写機や電子材料などに経営資源を集中する方針を示したが、「宮内庁の仕事は続けます。映像にこだわる社の考え、伝統は変わらないことを内外に示すことができる象徴的な任務ですから」(広報・ブランド推進部)と話す。
もうすぐ皇室行事が集中する年始を迎える。皇居では松野さんの意志を受け継ぐ後輩が、会心の1枚を狙い続ける。



