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【人語り】寛仁親王殿下(61) 皇室のスポークスマン (1/4ページ)
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「アルコール依存症の寛仁親王です」。今年7月、仙台市で開かれた「我が国の福祉」と題する講演で、茶目っ気たっぷりに自己紹介された。「大学時代から酒を飲み続けて依存症だったわけで、最近になって今さらそう言われるのは心外です」。ざっくばらんなお話に、会場は笑いに包まれた。
その約3週間前、宮内庁病院に入院する際には同庁幹部の反対を押し切り、一般の人でも公表をためらう病名を明らかにされた。病名を告げずに長期療養に入れば多くの人に迷惑をかけ、憶測を呼ぶことにもなる。いまから16年前(平成3年)、45歳のときに食道がんを公表されたときと変わらぬ、皇族としてのご判断だった。
これまでに受けられたがんの手術は計8回。「下部食道がんから頸部食道がんになって、喉頭(こうとう)がん、咽頭(いんとう)がん…。『がん患者のトップランナー』とか『精神的に強いですね』って言われるが、そんなことはありません。私の場合、5回が検診、3回が自覚症状で、いずれも早期、ないしは初期でした。早期発見、即刻切除と運。この3つがあって、いま私は生きています」
淡々と話されるが、ご自身の術後の努力は並大抵ではない。日々のトレーニングを欠かさず、8回目の手術と依存症の影響で48キロまで落ちた体重も59キロにまで恢復(かいふく)された。

