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【皇室豆知識】宮内庁の「楽部」って? (2/2ページ)
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そのため神楽歌では、人に聞こえないほどの小さな音で演奏することもあり、近くで耳をすましても、奏者の息なのか、音なのか聞き分けが難しいケースもあるという。
秘密保持の伝統はいまも続いており、担当奏者は演奏日直前になって、「覚えたら、忘れろよ」という矛盾する言葉と一緒に、上司から楽部に秘蔵されている譜面を渡されるのだそうだ。
神楽というと、「天孫降臨の地」との神話がある宮崎県高千穂町の「夜神楽」も有名だが、これは宮中の御神楽に対して民間の「里神楽」と呼ばれ、いまでは全く違うものといえる。
さて、1000年以上の伝統を守る楽部だが、意外にも日本で最も古いオーケストラの一つでもある。明治時代、宮中で出されるようになった西洋料理に合った音楽が求められ、「演奏を任せられる楽団はいないか」と悩む政府関係者たちの目にとまったのが、楽部だった。時代、演奏スタイル、楽器の変化に戸惑いを隠せない楽師もいたようだが、結局は外国人講師の教えを請い、みるみる腕を上げていった。
ある時は伝統衣装で、またあるときはえんび服風の衣装で、華麗な演奏を披露している楽部だが、定員は現在26人のため、オーケストラの人数には足りない。だから、洋楽のときは外部の演奏家が毎回、応援に駆けつけているらしい。
ちなみに楽部が演奏する雅楽は昭和30年、国の重要無形文化財に、楽師は重要無形文化財保持者に指定された。雅楽の魅力を広めた音楽家、東儀秀樹氏も楽部の出身だ。

