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【皇室豆知識】宮内庁の「楽部」って? (1/2ページ)
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ベトナムの国家主席を皇居・宮殿に招いて、近く、天皇、皇后両陛下ご主催の宮中晩餐(ばんさん)会が開かれるが、こうした宮中晩餐会や春・秋の園遊会など数多い皇室行事で欠かせないのが、演奏や舞いを披露する宮内庁の楽部(がくぶ)である。
その歴史は古く、原型は大宝律令(701年制定)で設置が定められた雅楽寮(うたまいのつかさ)にまでさかのぼる。「楽師」と呼ばれる楽部のメンバーのほとんどが、雅楽寮時代の楽師の子孫というから驚きだ。
楽部が主に演奏を担当するのが、日本の伝統音楽「雅楽」だ。わが国古来の音楽と、大陸から渡来した音楽が融合。10世紀には現代に通じるスタイルが確立された。
雅楽といえば、管楽器の笙(しょう)と篳篥(ひちりき)が有名だが、実は両方とも“舶来物”だ。笙は中国に起源を持ち、パイプオルガンの祖先でもある。篳篥の原型は中央アジアで誕生したとされ、西洋では後にオーボエとなった。
宮内庁や雑誌「皇室」(扶桑社)などによると、雅楽は、(1)日本固有の歌謡「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」と、(2)中国や朝鮮半島などから渡ってきた「大陸系の歌舞」、(3)平安時代に日本で作曲された「歌物」−の3つに分けられる。
人の歌が主体となる国風歌舞は、他の雅楽に比べて宮中祭祀(さいし)との結びつきが強く、以前は技能の伝達が限られた公家によって口伝で行われていた。
国風歌舞の中でも重要視されるのは、神武天皇の時代にはすでに宮廷で演奏されていたとされる「神楽歌」だ。15曲が現存し、すべてを演奏する儀式は「御神楽(みかぐら)」と呼ばれ、総演奏時間は約6時間に達する。御神楽は神へささげるもので、人間を聞き手の前提としていない。

