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藤沢秀行名誉棋聖、独創的な棋風で一時代
このニュースのトピックス:囲碁・将棋
豪放磊落(らいらく)な性格で、囲碁界きっての酒豪だったが、1983年の棋聖戦の直後に胃がんで胃の4分の3を切除し酒を断つ。その後も別の個所のがんを患うなど病魔に苦しめられた。しかし、逆境を見事にはね返す精神力には恐れ入った。
91年、66歳で王座のタイトルを奪取し、最高齢タイトル獲得記録を塗り替えた。獲得タイトル・棋戦優勝は通算23。「碁は芸術」が持論だった。
「定石や人まねだけでは勝てない。個性を尊び、自由奔放に打つことが醍醐味(だいごみ)」と語り、スケールの大きい、厚い、独創的な棋風で一時代を担った。
若いころは競輪、競馬に凝って多額の借金をつくり、「借金返済のために碁を打っている」と陰口をたたかれた時期もあった。
若い棋士のため自宅や事務所を「秀行塾」として開放。大竹英雄名誉碁聖や趙治勲二十五世本因坊らも腕を磨いた。約30年前から海外交流にも尽力、特に中国の実力向上に大きく貢献した。
87年に紫綬褒章、97年に勲三等旭日中綬章を受章。打碁集、エッセーなど多数の著書がある。(共同通信編集委員 津江章二)
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