ニュース: 文化 RSS feed
【第21期女流名人戦】予選特選局第2局(2) (1/3ページ)
黒 初段 兆 乾
白 五段 加藤朋子
232手完、白中押し勝ち
【56〜232】持ち時間各3時間
先番(黒)6目半コミ出し
【欄外】100ツグ(95)
≪黒良しの形勢、白がヨセで盛り返す≫
「何も考えないで、ずっとやっていられる」。囲碁のことではない。
加藤朋子五段は10年くらい前から趣味で陶芸を始めた。いまでは「湯飲みやぐい飲みの小さい物、普通の大皿くらいなら、まあまあうまく作れますよ」と、くすっと笑う。集中力は囲碁に通ずるものがあるが、「囲碁のこととか、考えたら駄目ですね」。それだけを見つめて、無心にならなければ作品はできない。盤上、読みふける囲碁とは集中の質が違うからか、「いい気分転換になる」という。
碁盤を前にした加藤五段は脇目もふらない。気がつけば、いつの間にか椅子(いす)の上に座り直している。対局室の「洗心」の間は大部屋で、15の対局が一斉に行われている。周囲を見れば、椅子の上であぐらを組んでいる男性棋士もいる。修業時代、子供のころから慣れ親しんだ姿勢である。戦闘モードになると、やはりこの姿勢が一番没頭できるのかもしれない。
兆乾(ちょうちぇん)初段はやや前屈みになって、盤上だけを見つめている。目は端から端をめぐったかと思えば、一点に止まって動かなくなったり。背筋を正し、また前屈みになって読みふける。16歳、多感な年頃だが、「いまは目の前の一局を真剣に、力を出せるように頑張りたい」と話す。





