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【人】囲碁第20期女流名人・謝依旻さん

2008.4.16 09:55

 ■強運の18歳「精神的に成長したかな」

 「2局とも半目(はんもく)勝負で、勝てたのは運がよかったから。何より結果を出せたことがうれしい」。15日、東京・有明で行われた第20期女流名人就位式で激闘を振り返り、素直に喜びを語った。

 加藤啓子女流名人(当時)との三番勝負に2連勝し、初の女流名人を獲得した。「前(昨年の女流本因坊戦)のときよりも緊張していなかったので精神的には成長していたかな、と。碁の内容は別として少しは気楽に打てました」

 女流本因坊と合わせて2冠、18歳で一躍女流のトップに立った。女流本因坊戦(五番勝負)も3連勝のうち2回が半目勝ち。俗に半目は指運勝負といわれる世界で、強運といってしまえばそれまでだが、単に運がよかっただけとは言い切れない何かを持っている。

 昨年、一昨年と十段戦五番勝負第3局の記録係を務めた。対局を終えた趙治勲十段(当時)に誘われ、夜を徹して早碁を何番も打った。「勉強になりました。一昨年の成績がよくなかったときで、先生に打ってもらえるだけでうれしかった。また碁を打つのが楽しいと思い始めたのはそれからです。成績も上がりました」。吹っ切れたのか、彼女の中の何かが変わった。

 趣味はヒップホップダンス。毎週2、3回のレッスンで仲間たちといっしょに踊る。「体を動かすとすっきりします」。集中力が要求される対局の後の気分転換にうってつけで、スタジオの発表会で舞台に上がったこともある。歌うのが好きでカラオケはBoAが得意とか。

 「自分はまだまだ、とりあえず実力をつけなければ。世界戦とかに出たら、責任もあるし…。もっと成長しないと。それと、まだ無理ですが、一般棋戦でも成績を上げていきたい」と、さらなる飛躍を目指す。(榎本弘幸)

                   ◇

【プロフィル】謝依旻

 シェイ・イミン 平成元年、台湾・苗栗(ミャオリー)市生まれ。5歳で囲碁を覚え、6歳でアマチュア初段に。12歳で来日し、16年、14歳でプロデビュー(日本棋院所属、黄孟正九段門下)。翌年二段、翌々年三段。18年に女流最強位、19年に女流本因坊、20年に女流名人を獲得した。

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