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【第21期女流名人戦】予選特選局第1局(2) (1/2ページ)
黒 四段 宮崎志摩子
白 初段 石井 茜
106手完 白中押し勝ち
【46〜106】持ち時間各3時間
先番(黒)6目半コミ出し
【欄外】49ツグ(46の下)
≪「囲碁を打てることが幸せ」≫
「何でも一生懸命やってしまい、自分を追い込むタイプ」という宮崎志摩子四段のストレス解消は6年前から始めたサイクリングだ。
「主人といっしょに奥多摩の方に行ったりしてます。運動にもなるし、すごく楽しい」。東京・青梅市のいまの住まいは、そのサイクリングでみつけた場所で、豊かな自然と山に囲まれた環境にある。「こんなところに住めたらいいね」と二人で決めた。対局の朝、都心の日本棋院までたっぷり1時間半はかかるが、それでも「メリットの方が大きい」と話す。
プロになってまだ1年に満たない石井茜初段は、参加できる棋戦が限られている。関西棋院の規定で「1年目は女流棋戦だけですが、2年目からはたぶん全棋戦に出られると…」。言葉を濁したのは、1年目の成績にもよるかららしい。
女流棋戦は他に女流本因坊戦、女流最強戦、女流棋聖戦と4棋戦あるが、このうち女流最強戦は選抜制で出られないため、実際に参加できるのは3棋戦だけだ。居を関西に構え、普段は若手の研究会で腕を磨く日々。月に1回は埼玉の実家に帰り、父親の囲碁教室の手伝いもするという。「勝ち負けよりも、いまは打てることが幸せ。それをかみしめながら、大切に打っています」。力むことなく自然体で臨み、この対局の前まで負けなしの2連勝だ。
盤上(白46から再掲)は、繊細さが禍し「左下があまりにひどすぎた」と宮崎四段。一方の石井初段は「この辺(左下の折衝)で、打ちやすくなった」と振り返る。
中央、黒61以下は非勢を意識する頑張りだが、白72と抜かれて不発。白102が次に103と104を見合いにした決め手である。白106をみて宮崎四段の投了となった。
「黒71では部分的には参考図、黒1、3と打つよりないところですが、★と☆の交換が右下の白を強くしてマイナスです。敗因は左下で、少なくとも黒47では48にツイでいたかった。宮崎さんが本来の力を出し切れず、自滅した感じです」と解説の孔令文六段。(榎本弘幸)
★=●に△
☆=○に△




