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【話の肖像画】美手ありき(2)女流棋聖・梅沢由香里さん

2007.5.2 16:55
このニュースのトピックス女性

 ■わたしのタイプはヒカル君

 《週間少年ジャンプに長期連載され、計23巻の単行本の発行部数が2300万部を数えた『ヒカルの碁』(作・ほったゆみ、漫画・小畑健)。梅沢さんは、少年たちの間に空前の囲碁ブームを巻き起こしたこの大ヒット漫画の監修を務めたことでもしられる》

 −−『ヒカルの碁』は結果として成功をおさめましたが、連載が始まるまでは囲碁を舞台にした漫画は皆無でした。監修を依頼されて不安はありませんでしたか?

 梅沢 逆に囲碁が漫画になるというのでチャンスだな、と思いました。漫画の影響力は大きいですから。

 −−この作品のキャラクターではだれがお気に入りですか?

 梅沢 少し単純かもしれないですけれども、主人公の進藤ヒカル君が好きだったですね。けっこう悩んだりとか、思ったことをストレートに口にしてみたり…。すごく彼の気持ちが分かります。

 −−ヒカルは天才棋士ですが、小学校高学年まで囲碁をまったくしらず、普通の少年として描かれています。梅沢さんのことばは意外です

 梅沢 わたしはどちらかというと、塔矢アキラ君(囲碁界の貴公子として描かれたヒカルのライバル)よりもヒカル君タイプでしょうね。囲碁をはじめたのも、ヒカル君と同様、偶然でした。

 −−と、いいますと?

 梅沢 小学校1年生のころ、父(故・睦雄さん)がわたしに何かをやらせたいと思ってルールブックを片手に囲碁を一緒に始めたころ、たまたま近所に「子供囲碁教室ができました」というチラシが入っていたのですね。そこで父娘そろって通うことになりました。

 −−そこから碁にのめりこんでいった

 梅沢 あんまり、「のめりこんだ」というわけでもなかったのですよ。正直にいいますと(笑)。ただ、囲碁では勝ち負けの結果が明白にでますでしょう。負けず嫌いの性格が刺激されたのが一つ。それから、あめとむちといいますが、囲碁を習わせることに熱心だった父が碁会所にゆくたびにわたしにお菓子を買ってくれたから、という部分もありましたね(笑)。

 −−プロを意識したのはいつごろなのでしょう

 梅沢 中学校1年生の冬にいつものように碁会所に行ったら、加藤正夫先生(名誉王座)がいらっしゃって…。対局させていただいた後、加藤先生から「(プロを目指して)弟子にならないか」と誘っていただいたことが第一歩でした。あとから聞くと、碁会所の席亭(経営者)さんが「有望な子がいるから一度みてやってください」と加藤先生に声をかけてくれていたようです。(聞き手 関厚夫)

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