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【著者に聞きたい】湯浅誠さん『岩盤を穿(うが)つ 「活動家」湯浅誠の仕事』 (1/2ページ)
■貧困は社会活力も奪う
社会に大きな衝撃を与えた「年越し派遣村」の村長を務めた。11月からは内閣府参与に就任。菅直人副総理・国家戦略担当相からの直接の依頼だった。現在は喫緊の課題である年末対策に向け、貧困の現場を知るアドバイザーとして多忙な日々を過ごす。
派遣切り、生活保護申請の現場、貧困ビジネスの実態、自己責任論…。近年の社会問題について、雑誌や新聞への折々の寄稿を元に大幅に加筆、発言記録として編んだ。生い立ちも含めたこれまでの活動を語る章もあり「なじみのない人にも分かりやすい内容になった」という。
表題の「岩盤」とは、正社員を前提として、社会保障を企業が丸抱えする日本型社会システムのこと。経済が成長している間は目立たなかったが、ラインからこぼれ落ちた人間の救済という面は欠落していた。不況下で次第に負の部分が膨れあがったにもかかわらず、いまだその枠組みは強固に残る。

