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【著者に聞きたい】千宗室さん『京都あちこち独(ひと)り言(ご)ち』 (1/2ページ)
■気負わずに自分の目で
「花に惑いて」「底冷え」「風薫る」−。京都人特有の、そして茶人ならではの、常に季節と寄り添う生活がそこかしこに感じられてうらやましい。
書かずにはいられないという人が世の中には少なからずいるが、この人もそうだろう。若宗匠(そうしょう)時代も健筆で知られたが、家元を襲名して約7年、そろりと書き始めたエッセーが一冊にまとまった。「独り言ち」のタイトル通り、日々の独り言をまるで紙に乗せるように、するするとつづっている。
「野球でいうとゾーンに入るときがあるんですよ。考えなくても手が勝手にパソコンのキーをたたいている。ダムが決壊したようなもんです」と笑う。意外にも朝食はパンとチーズ派、着物ではなくスーツ姿も多いとか、ジャズと某パ・リーグ球団の大ファンで…とくれば、現代の家元との距離がぐっと近くなる。
一方で「正論」掲載の「うろたえる日本人へ」は、グローバル化が進む現代にあって、日本人であることを問いかけて読み応えがある。
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