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【書評】『神保町「二階世界」巡り及ビ其ノ他』坂崎重盛著
自らを“随文家”と名乗る著者の新聞や雑誌などに寄稿したコラムなどを中心にまとめた。
古本屋街で有名な神保町。「時が止まったままのような横丁」で、古本巡りで疲れては立ち寄る行きつけの喫茶店や居酒屋。よく行く人なら「あ、あそこ」という店や場所が登場する。ところが楽しい街だが、不満もある。「夜が早すぎるのが不満である。十時を過ぎると店はバタバタと競うように閉店」となるからだ。神保町周辺の神田須田町、湯島、九段、ちょっと足を伸ばして谷中や神楽坂。路地や横丁の隠れ家的スポットが紹介され、読み物として面白く、東京の奥深さを感じさせる。文章の端々から著者の博識ぶりがうかがえる。(平凡社・1995円)
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