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【書評】『ディズニーを支えた技術』J・P・テロッテ著、堀千恵子訳 (1/2ページ)
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■未知の表現に挑む探求心
「どんな映画を撮るのが理想か?」。取材で質問すると国内外問わずほとんどの映画監督はこう答える。「芸術性と商業性を両立させた作品を撮りたい」と。いくら高い芸術性を備えていても、誰にも相手にされない映画は意味がない。また、いくらヒットし商業的に成功しようが、芸術性が認められない映画は価値がない。いかに両立が難しいかを古今東西の映画人が痛感し克服する術を探ってきた。
近年、ディズニーが手掛けるアニメ大作はかつての子供向けという概念を払拭(ふつしよく)し、実写大作をもしのぐ娯楽性と芸術性を兼ね備えたといわれる。ディズニー傘下のスタジオ、ピクサーによる「ウォーリー」は昨年、世界を驚かせ、今年冬に日本公開される「カールじいさんの空飛ぶ家」も3Dの話題性に加え、物語の普遍性、映像の質の高さは圧巻で、また世界にブームを巻き起こすに違いない。
ディズニーは芸術性と商業性の両立をかなえるための一つの方程式を編み出したかに見える。これを裏打ちするものとは何か。その要因の一つが“常に時代を先取りした技術”だと本書は解き明かす。
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