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【書評】『わが天才棋士・井山裕太』石井邦生著
囲碁界の最年少記録をことごとく更新してきた20歳の青年が先ごろ、2度目の挑戦で名人のタイトルを獲得した。待望久しい天才棋士の出現に囲碁界は沸いた。昨年、最初の名人挑戦は七番勝負を2連勝でスタートしたものの最終第7局までもつれこみ敗れた。その悔しさをバネに挑戦者を決めるリーグ戦で8戦全勝、再び大舞台に戻っての快挙だった。
本著はこの天才棋士・井山裕太との出会いから今年の名人挑戦を決めたところまで、その成長の記録を師である著者がつづった。師が最初に心に決めたことは「いじり回して個性をつぶさない」こと。凡才を自称する師が天才をいかに育てたかが興味深い。(集英社インターナショナル・1575円)
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