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【集う】鈴木隆敏氏出版記念会(東京・銀座の交詢社)
■「時事新報は私にとって宝物」
産経新聞に連載された「現代(いま)に生きる時事新報」を加筆してまとめた『新聞人福澤諭吉に学ぶ−現代に生きる「時事新報」』(産経新聞出版)の刊行を記念し、東京・銀座の交詢社で、編著者の慶応義塾大大学院講師で産経新聞社顧問の鈴木隆敏氏(69)を囲んだ出版記念会が開かれた。
時事新報は、福澤諭吉が中心となり、不偏不党を宣言して明治15年に日本初の中立言論新聞として創刊された。鈴木氏は、日本新聞協会機関誌『新聞研究』に時事新報のなりたちや、当時の論調などについて論文を執筆。福澤諭吉が連日、紙面製作の指揮をとっていたことなどに触れ、新聞人としての福澤諭吉を紹介した。産経新聞では、昨年11月から12月にかけ、24回にわたって連載した。
鈴木氏は、福澤諭吉の曾孫にあたる三菱地所相談役の福澤武さんら子孫、ゆかりの人物や、慶応義塾福澤研究センターなどへの取材を重ね、本書をまとめるに当たっては、都倉武之・同センター専任講師にも執筆を依頼し、資料価値の高い一冊に仕上げた。
記念会では、「記者らしい読みやすい文章で中身も豊富だ」と安西祐一郎・前慶応義塾塾長らが称賛。元塾長の鳥居泰彦・交詢社理事長が乾杯の音頭を取った。
鈴木氏の妻、宏子さんがあいさつで「連載前の主人は一日中パソコンの前に座っていた」と振り返ると、鈴木さんは「連載開始直後に体調を崩し入院する心もとない場面もあった」と打ち明けた。
「子供のころ、家に時事新報があった。時事新報は私にとって宝物」と語る鈴木さんは「関係者の温かい取材へのご協力で出版にこぎつけた」と謝意を示し、達成感を味わっていた。(柳原一哉)
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