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【書評】『私たちの隣人、レイモンド・カーヴァー』村上春樹編訳
簡潔な文章や極小の道具立てが特徴の「ミニマリズム文学」が1980年代にブームになった。その代表選手として知られるアメリカの短編作家、レイモンド・カーヴァーの知られざる逸話を、創作講座の教え子だった作家、ジェイ・マキナニーら9人がつづった。
学生の作品を絶対に否定しない温和な創作講座、ウオツカで喉(のど)を潤しながらの危険なドライブ…。豊富なエピソードからは「とてつもなくいかれていて、とてつもなく善いところもある」という作家の人間性が浮かび上がる。カーヴァー作品の良き紹介者でもある村上の愛情あふれる序文も、アルコール中毒の克服に苦しんだ伝説の作家の数奇な人生を温かく包み込む。(中央公論新社・1260円)
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