MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース:文化 皇室学術アートブックス囲碁将棋写真RSS feed

  • メール
  • メッセ
  • 印刷

【著者に聞きたい】三崎亜記さん 『廃墟(はいきょ)建築士』 (2/2ページ)

2009.4.12 09:19
「建物」をめぐる4つの中編を収めた『廃墟建築士』の著者、三崎亜記さん「建物」をめぐる4つの中編を収めた『廃墟建築士』の著者、三崎亜記さん

 そして表題作では、廃墟を新築するという不可思議な社会の様子を描いた。「廃墟にするための建築があってもいいのでは」。そんな逆転の発想が始まりだったが、徐々にその思いは社会状況にも重なってきたという。「バブルのころの箱物は将来性を考えずに作られ、(人が来ない)廃墟然となっている。廃墟にするために作られたものに見えたんです」

 廃墟は子供のころから身近な存在で、高校生のとき最初にカメラをもらって入ったのは、幽霊屋敷のような民家跡だった。「廃墟になったからこそ、かつてそこで生活していた人の思いが、かえって濃厚になるのでは」。たしかに読むと、さびれた廃墟がなぜか懐かしい場所に思えてくる。つまり、廃墟とは「都市の成熟とともに、人の心が無意識かつ必然的に求めることになった、『魂の安らぎ』の空間」(本書より)でもあるのだろう。(集英社・1365円)

 (堀晃和)

                   ◇

【プロフィル】三崎亜記

 みさき・あき 昭和45年、福岡県生まれ。平成17年にデビュー。『失われた町』など。

このニュースの写真

「建物」をめぐる4つの中編を収めた『廃墟建築士』の著者、三崎亜記さん

PR

PR
PR
イザ!SANSPO.COMZAKZAKSankeiBizSANKEI EXPRESS
Copyright 2010 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。