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「悼む人」で直木賞受賞 天童荒太(てんどうあらた)さん(48) (1/2ページ)
「悼む人」は7年前に“悼む人”が天童荒太さんに「降りてきた」ときに始まる。創作ノートにタイトルの一行を書いてから「何をもって悼むというのか」「リアリティーを含めて、深めるためには必要だった」と、この物語を紡ぐためには長い時間が必要だった。
全国の人が亡くなった場所を訪れて、悼むという行為を続けるために放浪している青年、坂築静人を中心に、周辺の人物によって、生と死について深く考えさせられる作品だ。
天童さんは物語の主人公の静人と同じように3年間日記を付け、資料を集め、地図を頼りに現場を歩き、辛く厳しい夜を経験し、自身も“悼む人”になった。「静人が5年かかったように、同じように時間が必要だった」と、時は流れた。
「自分が死に近づいていたことが分かった」「生きていることのむなしさが分かった」「取り憑(つ)かれた感じがあった」と、天童さんは言う。それは「これを作品にできなければ、作家になる意味がない。大切な作品になる」と、思っていたからだ。作品になるかどうかは完成するまで分からなかったという。
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