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【ランキング2008】(6)ミステリー小説トップ10 (1/2ページ)

2008.12.29 13:00

 年末恒例、ミステリー小説の年間ランキングといえば、宝島社の「このミステリーがすごい!」や、「週刊文春」のベスト10が有名だが、「ミステリ」の老舗、早川書房が昨年から刊行を始めた「ミステリが読みたい!」(ミステリマガジン編集部編)も、読み応えのある内容だ。

 「このミス」は、識者や書店員らいわゆる“読書のプロ”による集計。「文春」もミステリー通や書店員が選ぶ。一方、「ミステリが読みたい!」は、作家や評論家、書店員ら識者に加え、一般読者からの投票で選出した。「ミステリマガジン」の千田宏之編集長は「老舗のうちでも、独自のランキングをやりたいと思ったんです。『ミステリマガジン』でも1月下旬発売の3月号で、もう20年ぐらい私のベスト3をやっていたので、これを集計すればという声も社内からあった。投票者が限定されたこれまでのものに比べ、開かれたバラエティーに富んだ内容になっている」という。

 その言葉通り、海外部門6位の『ブルー・ヘヴン』と8位の『ロミオ』は、識者の票数を圧倒的に上回る一般読者の強力な支持を受けてランクイン。他の2誌ではベスト10圏外だ。

 日本部門も、7位の『相棒』は識者が0点なのに一般読者が支持。9位の『もう誘拐なんてしない』も読者の声が強かった。この2作も他の2誌ではベスト10に入らなかった。

 しかし、1、2、4位は両部門とも他誌のベスト10と重なった。海外部門1位の『運命の日』は、第1次世界大戦前後のボストンを舞台にした歴史大作。作者は、クリント・イーストウッドが映画化した傑作『ミスティック・リバー』で知られるデニス・ルヘインだ。日本1位は、2008年の本屋大賞に輝くベストセラー。「このミス」でも1位を獲得し、「文春」では2位と、他を圧倒した。

(堀晃和)

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