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裁判員制度控え法廷ミステリーに脚光 (1/2ページ)

2008.12.26 17:57
このニュースのトピックス強盗事件
裁判員制度を意識して、新旧のミステリー小説を並べる特設コーナーも=東京都千代田区の丸善丸の内本店裁判員制度を意識して、新旧のミステリー小説を並べる特設コーナーも=東京都千代田区の丸善丸の内本店

 裁判員制度のスタートを来年5月に控え、書店では法廷を舞台にしたサスペンスやミステリー小説の棚がにぎわってきた。弁護士の法律解説を加えたり、過去の名作の帯を一新したり。制度の仕組みや問題点を物語仕立てで学べるなど、売れ行きも好調だという。

 新潮社が8月末に刊行した『犯意その罪の読み取り方』は、サスペンス小説と専門家の法律解説を組み合わせた異色の一冊だ。作家の乃南アサさんが、殺人や強盗事件を題材に12の短編を執筆し、甲南大法科大学院教授の園田寿弁護士が適用される罪名を指摘。共犯関係の有無、殺人か自殺教唆か…など、難しい判断を求められる審理のポイントを解説した。

 「犯人の内面に踏み込んで普遍性のある物語を書けるのは力量のある作家だけ。かみ砕いた用語説明も好評で、既存の法律解説書に比べ売れ行きは格段にいい」と担当編集者の西村博一さん。裁判員候補者名簿への記載通知発送に合わせ、3刷を決めたという。

 『死刑基準』(幻冬舎)は、生身の人間を前に死刑判決を下せるのかという重い問いを投げかける。死刑廃止論者だった弁護士が、妊娠中の妻が殺され、死刑容認に転じる。被告は殺人容疑をかたくなに否認し、裁判は意外な結末に。死刑制度をめぐる海外の動向にも触れ、市民が量刑を決める制度の重さを訴える。

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裁判員制度を意識して、新旧のミステリー小説を並べる特設コーナーも=東京都千代田区の丸善丸の内本店
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