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『〈盗作〉の文学史』 著者、栗原裕一郎に聞く 糾弾でも擁護でもなく (1/2ページ)
これまでに新聞や雑誌で報道された文学作品の盗作騒ぎについてまとめた『〈盗作〉の文学史』(新曜社)がじわじわと売れ行きを伸ばしているという。数々の盗作について資料を収集し、検証を加えていった原稿用紙にして約900枚の労作。この1冊を読めば古今の盗作騒動のすべてが分かる、と言ってもいいだろう。「盗作大全」として読めると同時に、マスメディア論、文芸評論としても楽しめる読み物になっている。著者で、評論家の栗原裕一郎さん(43)に聞いた。
「(盗作は)『首尾の程度』に還元されうる、本質的にしょぼい問題」。そんな序文で始まる本書は、明治期から、今年のはじめまでの盗作騒動を取り上げている。調査は平成16年暮れから始めた。資料を渉猟し、調べられるものは徹底的に調べた、と振り返る。
「割に合わないですけど、それは性分ですね」
盗作騒動については、作家との関係もあり、出版社が尻込みするケースも多い。これまでに資料と呼べるような書籍は皆無に近かった。本書も、当初は別の出版社から出す予定だったが、原稿を読むなり「こんなものは出せません」と拒否されたそうで、「お蔵入りするかな」と、思った時期もあったとか。
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