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【書評】『論語と算盤(そろばん)』渋沢栄一著 (1/2ページ)

2008.12.7 08:50
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『論語と算盤』渋沢栄一著『論語と算盤』渋沢栄一著

 ■現代に通じる渋沢の嘆き

 大航海時代からほぼ5世紀の間、白色人種による植民地化が着々進行していた。わが国は徳川幕府の鎖国が長年続いていた。その泰平の世を破るが如(ごと)く、ペリーがやってきた。1853年。先人たちの気づきが良く、明治維新という近代化に成功した。

 そのような波乱の時代を生き抜いたのが、渋沢栄一である。幕臣となり、徳川昭武に随行し、欧州諸国を歴訪した。近代国家の有りようをつぶさに学んだことが、わが国にも渋沢自身にも幸せなことであった。

 新政府にも仕え、高位の官職につきえたであろう。その地位を捨て、実業の世界に挑んだ。第一国立銀行をはじめ500もの企業の創立にかかわり、まさに近代企業の生みの親である。

 筆者の経営の師、アサヒビールの山本為三郎は論語を常時携帯し、「恕(じょ)の精神」を徹底した。弟子を任じた筆者も論語研究に没頭した。本書の初版が筆者と同じ昭和2年の誕生だったことが、さらに異常な好意と研究を重ねる因となった。

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『論語と算盤』渋沢栄一著

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