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「廃虚」から「廃道」萌え 退廃の歴史探るロマン 出版相次ぐ (1/2ページ)

2008.11.17 23:21
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全国各地の廃道を紹介するムック本。発売前に予約するマニアも多かった全国各地の廃道を紹介するムック本。発売前に予約するマニアも多かった

 役目を終え、荒れるがままに放置された「廃道」の魅力を紹介する本が相次いで刊行された。ネット上には「オブローダー」(廃道探索者)なる新語もちらほら。退廃の美へのあこがれや郷愁に加え、人や地域をつなぐ道の“物語性”が現代人の心を引きつけているようだ。

 10月末に刊行された『廃道をゆく』(イカロス出版)は、全国に点在する廃道のうち44本を、景観・歴史・荒廃度といったテーマ別に紹介するムック本だ。写真や図版を豊富に使い、探索の心得や観察のコツも説く。同社では、通行困難な国道を特集した『酷道(こくどう)をゆく』が2巻で10万部のヒットを記録。近年の廃虚ブームの流れで「道路への関心も高まっている」(同社)と出版を企画したという。

 実業之日本社も今月、ブルーガイド・ムック『廃道本』を刊行した。歴史的価値が高い廃トンネルの建築美や、廃道に至るまでの経年変化の法則を考察する。マニア向けの内容だが、発売前からネット予約が殺到したという。担当編集者の磯部祥行さんは「工場、団地、ジャンクション…と、近年土木構造物に対するオタク的な興味も広がっている。熟年層がハイキングで行く『旧道歩き』とは楽しみ方が違う」と話す。

 ネット上でも、数年前から廃道情報サイトが目立ち始めている。じつは廃道関連本2冊の執筆者は同じで、その一人が1日約1万人が閲覧する人気サイト「山さ行がねが」を運営する平沼義之さん(31)。現地調査や文献調査で仕入れた情報をサイトで随時公開している。

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全国各地の廃道を紹介するムック本。発売前に予約するマニアも多かった
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