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渥美清さんの未発表句、一冊に 「風天」の心、俳句に込め (1/2ページ)
俳優、渥美清さんが生前に詠んだ俳句を関係者の証言から掘り起こし、“寅さん”の素顔に迫った『風天 渥美清のうた』(大空出版)が刊行された。今年は13回忌にあたる。自由奔放な生き方そのままの型破りな作風からは、渥美さんの孤独と弱きものを慈しむ温かなまなざしが浮かび上がる。(中島幸恵)
映画「男はつらいよ」シリーズで知られる渥美さんが亡くなったのは平成8年8月。直後に週刊誌「アエラ」で、渥美さんが生前に「風天」の俳号で詠んだ俳句45句が初めて公表された。渥美さんは生前、私生活を一切明らかにしなかったことから、当時、知られざる素顔に関心が集まった。
著者のコラムニスト、森英介さん(68)は、友人から、アエラ編集部の句会に渥美さんが参加していることを聞かされ、強い関心を抱いたという。自らも俳句をたしなんでいる森さんは、「ひょっとしたら、俳句の中に渥美さんの秘密があるかもしれないと思って調べ始めたんです」と振り返る。
師匠にもつかず、結社(グループ)にも属さなかった渥美さん。映画関係者も、渥美さんが俳句を作っていたことを知らなかった。森さんは交友関係を丹念に調べて話を聞いて回り、公表された45句以外にも176句の未発表句を探し当てた。
《ゆうべの台風どこに居たちょうちょ》
《赤とんぼじっとしたまま明日どうする》
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