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【週末読む、観る】(2)大槻義彦教授が熱く説く『子供は理系にせよ!』 (1/5ページ)
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■『子供は理系にせよ!』大槻義彦著(生活人新書・735円)
これは衝撃的な題だ。表紙をめくると、「日本の中枢を担ってきたのは文系である。ところが、この国をダメにしているのもこの文系の連中だ」という胸のすくような言葉が躍っている。そのとおりだ。
ご存じのように大槻教授は、オカルトに対して体を張って闘ってきた知識人であり、見ようによっては怪しい人物である。しかし大学で遊びほうけ、大学院にも行かず、それでいて政治や経済を握ってこの国を食い物にしてきた「文系エリート」に対して、なぜまじめな理系が損をしているのだろう、と正面切って議論しているのが本書である。
内容を一言で言うと、我田引水、といったらいいのだろうか、自分の周りの出来事を引用して子供を理系に行かせるにはどうしたらいいか、ということを、これでもか、これでもか、というほど熱弁を振るう。私も感心したのは、覇気のない学生を理系専門に引き込むには熱心な先輩に預けること、というくだりだ。全くそのとおりで、理系だからといってなんでも自分でやるような学生は、むしろ少ないのが現状なのである。
大槻教授のまわりにはいろいろな人がいて、さまざまなきっかけで理系に進んだことがわかる。これは読んでいて楽しい。じゃ、理系をやめて文系に進んだ原因はというと、中学校以降の受験戦争が犯人なのだが、もっと驚くべきデータは、なぜ理系に進んだかという問いに対して、一番大きいのは親の影響、学校の先生の影響、本の影響で、科学館などの影響は無視できるほど小さいというデータだ。科学イベントなどのつまらないことはやめて、自分の子供にしっかり理科の楽しさを教えろ、学校の先生をしっかり育てろ、ということなのである。
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