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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】(160)
土砂にまみれて救出され、かすかに目を開けている少女。背負った兵士の額の汗となんともいえない絶望的な目。
『ニューズウィーク』(5月28日号)の特集「涙が中国を変える日」の見開きの写真は今回の四川大地震の悲惨さを伝えて余りある。
行き届いた同誌のリポートの中で崔簡平(ツォイウェイピン)(文芸・映画評論家)の言葉がいちばん心に残った。
〈瓦礫(がれき)の中で永眠した子供たちには、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。私たちは彼らに頑丈な建物を与えられなかった〉
新聞・テレビの大報道の中で、週刊誌がどう報じるかはなかなか難しい。
『週刊文春』(5月29日号)、『週刊現代』(5月31日号)が正攻法なら『週刊新潮』(5月29日号)は例によって底意地悪い斜め切り。「新聞が書けない『四川大地震』の真実」。「『帰れ!』と罵(ば)声(せい)を浴びせられた『日本の援助隊』」「80時間後の『女性救出』感動場面は『ヤラセ』か」などワイド形式で6本。
が、今回は成功していない。タイトル先にありきで情報を拾った印象。
それよりは『現代』の「胡錦涛国家主席は大地震を訪日前に知っていた!」が読ませる。北京で地震1日後に開かれた国務院新聞弁公室の会見。シンガポールの有力紙『聯合早報』の女性記者が〈四川省地震局の7人の職員からタレコミをもらっています(中略)数日前から、今回の大地震を予知していた〉と爆弾質問。
4月22日には全国地震局長会議を緊急召集。〈竜門山断層帯一帯、特に四川省で近々、大規模な地震が発生する可能性が指摘された〉。23日と24日に〈四川省地震局は省都・成都で、緊急地震工作会議を開いている〉。4月29日には〈四川省綿陽市で、防災担当者の大量増員が〉。
匿名コメントばかりだが、無視できない情報だ。(『WiLL』編集長)
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