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【青雲の大和】(218)国威をもって (3/3ページ)
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敵兵は輿に女王がいることを知っているはずである。輿に兵が殺到してくるのは、女王の身柄をうばう作戦なのかもしれない。
文麻呂は丘を登りきり、城門のまえで部隊を待った。
女王の輿はかろうじて兵にまもられ、月城の斜面にとりついているが、直登できないため右へ左へ大きく蛇行し、みている文麻呂が焦り、苛立(いらだ)ってしまうほど動きはにぶい。
敵兵は斜面を突進してくる。女王側は輿のまえに屈強の兵をならべて壁をなし、白刃をもって突っこんでくる敵をはねかえし、はねかえししながら登ってくる。
こうしてやっと、輿を月城に入れた直後だった。突如、城壁のなかでけたたましい女の悲鳴があがった。
●=まだれに臾