MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 文化 皇室学術アートブックス囲碁将棋写真RSS feed

【青雲の大和】(213)新羅の砦 (1/2ページ)

2008.5.15 23:01
このニュースのトピックス青雲の大和

 唐の大将軍、徐世勣(じょせいせき)の名を玄理(くろまろ)はあえて、なんども口にした。そのたびに●曇(ひどん)、廉宗(れんそう)が怯(ひる)むのをみると、言を鋭くしてこの者どもの策謀の不当さを責めたてた。

「もう一度いう。いま、唐から新王をむかえ、唐の大軍をひきいれようというのは、祖国を裏切る売国的行為である。新羅(しらぎ)は唐の属州と化し、唐の先兵として半島侵略の手先に使われるのは眼にみえている。いまこそ、あなたがたは女王のもとにすべての臣民を結集して、唐の野望から国をまもらなければならない。そのためには大和はいかなる支援もおしまないであろう」

 隋、唐三十年の歯切れのいい漢語に圧(お)されたか、●曇はさきほどまでの脅迫めいた態度をすてた。かわって投げかけてきたのは、この男なりの反論だった。

「されば、大使に問う。新羅をはじめ半島三国が相攻伐する戦乱は、ここにいたるまでどれほどつづいているか」

 玄理が答えないでいると、

「ざっと三百年である」

 そういったあと、たたみかけるように、

「その間、大河ほども血が流されたが、それでもなお百残(ひゃくざん)、句麗(くり)がわが国へ攻めこんでくる」

 と、百済(くだら)、高句麗への蔑称(べっしょう)をつかって述べたてた。

「もういい、戦いはもうやめるべきである。しかし、たがいに三百年の積み重なった恨みがあって、やめることはできない。ではどうすればよいか」

 そこで出てくる結論が、

「大唐から王と天兵をむかえ、半島三国を一つに統合していただくことである」

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。