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【読む、観る(1)】花田紀凱の週刊誌ウオッチング「パンダ“貸与”で喜んでいる場合じゃないだろう」、ほか (2/5ページ)

2008.5.12 15:47
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 「ポスト福田」の大本命、麻生太郎氏。同じくポスト福田候補で「政策通」の与謝野馨氏。「新党結成」が囁(ささや)かれる平沼赳夫氏。「新時代の国防」を担う石破茂氏。衆参ねじれ状態が国政の停滞をもたらすなか、「政界再編のキーマン」と目される4氏が国際政治学者、浜田和幸氏の呼びかけに応じてそろい踏みしました。主題は「日本の国力」と「国家100年の計」。絶妙のキャスティングから引き出されたストレートな発言が読者をとらえて離さないことでしょう。

 外貨準備高で中国に抜かれ、国民一人あたりの名目GDPも過去最低を記録するなど、日本の弱体化は否定しきれません。かねて日本の国力劣化を憂えてきた与謝野氏は、その根本に日本人自身の精神的な劣化を見ます。一方、麻生氏は「国力劣化」は悲観論にすぎず、日本には底知れぬ力があると力説します。

 また「アメリカ型グローバル・スタンダードの妄信が貧富と地域の格差を招いた」と憤りを隠さない平沼氏ですが、郵政民営化をめぐる日米政府間交渉の席に、アメリカの保険会社社長が同席していたという驚くべき事実を明かします。

 本書の編集過程でイージス艦「あたご」の衝突事故が起き、石破氏のスケジュール調整が難航するなどハプニングに見舞われましたが、わが国初の「国力会議」は無事終了。4氏が展開する本音トークが「ジャペイン」(JAPAN=日本+PAIN=苦悩)などと評される直近の日本にとって、強烈なメッセージになることと確信します。

 (祥伝社書籍出版部 岡部康彦)

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