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【読む、観る(3)】歴史を変えた改革指導者『ゴルバチョフ・ファクター』ほか (4/5ページ)
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また著者は改革の盟友シェワルナゼ外相とヤコブレフら優秀な“顧問団”の貢献を高く評価している。これに加えて欧米首脳との交流がゴルバチョフを急速に進化させ、中東欧共産圏の解放、東西冷戦の終結にまで立ち至らせた。内政でも彼は体制内改革から体制変革へと突き進み、ソ連共産党の解散への道を開いた。
しかし、市場導入の経済改革は省庁などの頑強な抵抗にぶつかり、言論、政治の自由化は民族紛争を一気に噴出させた。これにエリツィン・ロシア大統領との権力闘争がからみ、敗北してゴルバチョフは失脚した。ソ共の解散とソ連の解体を直接主導したのはエリツィンだが、そこに至る変革の創始者はゴルバチョフだった。「個人権力の追求者だ」と、著者のエリツィン評は手厳しい。
(平成国際大名誉教授 鈴木肇)
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Archie Brown 英国でのロシア・ソ連研究の重鎮。オックスフォード大名誉教授。
■中書評(1)
来生えつこ著『「なぜ?」の本』
「シルエット・ロマンス」(大橋純子)や「セカンド・ラブ」(中森明菜)などの作詞で知られる著者が、自分の暮らしの中で感じた「素朴な疑問」について考察した。たとえば「詩」と「詞」の違いについて著者はこう記す。「時に壮絶な言葉との戦い、苦悩みたいなものを知っているので、歌につける言葉を、詩といわれるのは、おこがましく、詩人のかたに失礼だと思っていた」。ここからもうかがえるように、著者は基本的には礼節の人である。そこに団塊の世代らしい「私の勝手でしょ」的な思考が加味されて独特の世界を展開する。
特に日本のあらゆる場所にはびこる「フェイク(偽物)」に対する疑問(静かな怒り)は、バブル以降の日本社会と日本人への痛烈な批評となっている。
(清流出版・1680円)