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【読む、観る(3)】歴史を変えた改革指導者『ゴルバチョフ・ファクター』ほか (3/5ページ)
このニュースのトピックス:文学・書籍
小倉広著『上司は部下より先にパンツを脱げ』(徳間書店)は、人材マネジメントの基本が学べる本。パンツを脱げというのは、自己開示をしろという意味。オープンな組織づくりには、まず上司自らが自己を開示してオープンな仕事環境を作ることが求められる。著者が勤務したリクルートのマネジメント・メソッドが満載。
■大書評
『ゴルバチョフ・ファクター』アーチー・ブラウン著 解説=木村汎、小泉直美・角田安正訳(藤原書店・7140円)
間違いなく後世に残る名著である。著者の大変な取材努力、人物と事件を「見る目」の確かさ、バランスのとれた評価…。この取り組み方を身につければ、ロシアのプーチン=メドベージェフ新政権にも正しく対処できる。
本書はゴルバチョフ・ソ連共産党書記長(在位1985〜91年)の推進した改革がソ連の内政と外交に果たした役割を公正に評価し、ソ連解体後にとりわけ低く扱われがちだったゴルバチョフに、歴史上の正当な地位を与えようとした労作である。
著者は英国のロシア研究の中心人物で、オックスフォード大学名誉教授。ゴルバチョフ本人と彼の関係者少なくとも85人と話をして、知られざるもろもろの事実を聞き出した。また著者は彼らの証言をうのみにせず、その当否を良く吟味している。これは独裁ないし専制国家の分析には必要なことだ。次に著者はゴルバチョフが党書記長となったことを特に重視している。ソ連では党書記長が最高権力者であり、書記長が改革者でなければ改革は行われないか、非常に遅れ、流血を伴うこともあり得るとみるからだ。