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【週末読む、観る】「パクリにサギに、紙のムダ!」花田紀凱の週刊誌ウオッチング (2/5ページ)
【ランキング】丸善日本橋店
〈フィクション〉(4/17〜23)
(1)『菜種晴れ』山本一力
中央公論新社 1785円
(2)『夢をかなえるゾウ』水野敬也
飛鳥新社 1680円
(3)『食堂かたつむり』小川糸
ポプラ社 1365円
(4)『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎新潮社 1680円
(5)『金融腐蝕列島完結編 消失3』
高杉良ダイヤモンド社 1785円
(6)『ダモイ 遥かに』辺見じゅん
メディアパル 1575円
(7)『のぼうの城』和田竜
小学館 1575円
(8)『岩倉具視』永井路子
文芸春秋 1600円
(9)『別冊図書館戦争I』有川浩 角川 グループパブリッシング1470円
(10)『ティファニーで朝食を』
T・カポーティ新潮社 1260円
【出版社のオススメ(1)】
『アメリカ狂乱』日高義樹著(徳間書店・1470円)
2008年のアメリカ大統領選挙戦は、狂騒を超えて今や狂乱状態にある、と著者は言う。ジュリアーニなど当初の有力候補はスキャンダルで次々に消え、民主党のヒラリーとオバマが醜い批判合戦を繰り返す。共和党はといえば、御年71歳のマケイン頼み。
これまでの大統領選挙は、アメリカの危機を救う偉大な指導者を選ぶ行為だった。大統領は国防と外交をにない、世界でリーダーシップを発揮する存在である。ところが、冷戦が終わりアメリカ独り勝ちとなって、アメリカ人には危機感がまったくなくなってしまった。世界のことよりも、自分の利益が大事。極論すれば、大統領など誰でもいいのだ。
こうした狂乱の状態にあって、大統領になるのは、消去法でいえばマケインしかいない。本選で求められるのは、やはり誰が一番アメリカ軍の最高司令官としてふさわしいか、という点であるからだ。
だが、マケインが政権をとっても、世界は混乱に向かうだろう。中国に対して強い主張をしてきたブッシュ政権が交代すれば、米中の緊張関係はなくなり、アメリカは中国の身勝手なやり方に押しまくられる。資源をめぐって中国・ロシアと衝突する可能性もあり、当然その危機は日本にもおよぶ。円安が進行し、石油と食糧は恐ろしく高くなるだろう。
アメリカが狂乱し、世界でのリーダーシップも危うい今、日本はよほどしっかりしなければ、共倒れである。世界は確かに転換点にあるのである。
(徳間書店一般書籍編集部 青山恭子)