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【週末読む、観る】話題の本『B型自分の説明書』、やなせたかしの恋愛小説評ほか (1/4ページ)
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【話題の本】
Jamais Jamais著『B型自分の説明書』(文芸社・1050円)
私事で恐縮だが、血液型はB型である。常々感じているのだが、B型の人間は妙に自分の血液型に誇りを持っているように思う。間違いなく、生まれ変わってもB型になりたいと思っている。つまるところ、自分に異様に関心を持つナルシストなのである。
B型だから自然にこうなったのか、はたまた、B型であることを知って自分をそのように形成してきたのか、それはよく分からない。そもそも血液型によって性格が規定されるなんて、何の根拠もない幻想なんだろうけれど、退屈な日常だもの、そんな遊びで楽しんだってバチは当たらないだろう。遊びが「この社会から協調性のないB型を排斥せよ」なんていう運動にまで発展したら困るけれど。
で、いま書いたようにB型の人間がもっともよく言われるのは「協調性がない」。そう指摘されてもB型は決して腹を立てないのである。なぜなら腹の中でこう思っているからだ。「ごもっとも。でもね、オリジナリティーのある人間に協調性を求めるのは、木に魚を求めるようなもの。凡庸な人々が非凡な人間を指弾したがるのはわかるけれどね」。傲慢(ごうまん)ですね。
次に言われるのは「こだわりの持ち方が極端」。たとえば、車を運転していて信号で停止するさい、前の車との距離に異常にこだわる。せっかくベストの距離に止めたのに、前の車がズルズルと前進して、距離がだらしなく空いてしまうと、思わずチッと舌打ちしてしまう。
昨年夏に自費出版として1000部出版された本書は、そんなB型人間のツボをものの見事に押さえ、発行部数は50万部を超えた。おそらく購入者の大半は、自分が大好きなB型だと、B型の筆者は思う。
(桑原聡)