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電動車椅子サッカープレーヤー・スポーツジャーナリスト 平野誠樹さん
このニュースのトピックス:文学・書籍
■「110センチの視野」の挑戦
電動車椅子(いす)で行うサッカーが盛り上がりを見せている。昨秋に東京で開催された世界大会「第1回FIPFAワールドカップ2007」がきっかけ。その大会の実現に奔走したスポーツジャーナリスト、平野誠樹さん(28)の著書『110センチの視野〜電動車椅子のファンキー野郎 アメリカ留学激闘記〜』(幻冬舎)も話題を呼んでいる。
「重度の障害があってもこれだけのことができるんだと、人間の可能性を知ってもらうために書いたんです」。幼いころに難病の進行性筋ジストロフィーを発症し、車椅子生活になった経緯から、電動車椅子サッカーとの出合い、アメリカ留学中の試合、そして帰国後のチーム参加やアテネのパラリンピックでジャーナリストデビューする様子、W杯開催にこぎつけるまでの国際化への努力などが、熱いタッチでつづられている。
留学は平成11年から3年間に及んだ。電動車椅子サッカーは高校2年生のとき、日本で始めたが、留学中に見たアメリカのものは、スピードがあり、「生き方を変えるほどの驚きを体験した」という。それは、心底熱中できるスポーツだった。
タイトルの「110センチ」とは、車椅子に乗ったときの目の高さ。「常に視点が限られているからこそ、見えてくるものがある」。アテネでは、独自の視点でとらえたリポートが評判を呼んだ。
自身も、電動車椅子サッカーの選手。W杯では惜しくも日本代表の補欠だったが、今年からは所属チーム「横浜クラッカーズ」の監督にも就任し、3月下旬の試合で初采配(さいはい)をふるった。熱意はおとろえない。「もっとサッカーの仲間を増やしたい。そして、スポーツのすばらしさを伝えていきたい」(堀晃和)

