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マーティ・フリードマン J−POPを“語らナイト”
米の人気ヘビーメタルバンド、メガデスの元ギター奏者で、平成15年から東京に住み、日本のバラエティー番組などで活躍中のミュージシャン、マーティ・フリードマンの初の単行本「いーじゃん!J−POP だから僕は日本にやって来た」(日経BP社)が発売された。かつてない斬新(ざんしん)な視点で語られる“J−POP論”は音楽に興味のない人もひき付ける興味深い内容だ。(岡田敏一)
米ワシントンDCで少年時代を過ごし、キッスを聞いてロックに目覚め、その後ハワイでのバンド活動などを経て1990年、メガデスに加入。しかしめざす音楽性の違いから2000年に脱退。日本をめざす。
その理由が何とJ−POP。
「ヘビーメタルから歌謡曲まであらゆる要素を貪欲(どんよく)に取り込む洋楽にはない深さ。米のミュージシャンに聞かせると『こんな面白い音楽、聞いたことがない』とみんな驚きますよ。洋楽出身の僕が言うから間違いありません!」
そうした自身の半生やJ−POPに対する熱い思いや新鮮な驚きが本書にはあふれる。
「J−POPの底なしの可能性を知ったのも、メガデス脱退を決意したのもZARDのサウンドがきっかけ」
〈エアロスミスと比べるなんてB’zに超失礼だよ!〉〈DJ OZMAは日本のプリンスなのかもしれない〉など、本書の記述はかつてないユニークなものばかり。
興味深いのは演歌の記述だ。
〈演歌が普通のポップソングとちょっと違うのは、ビート的に『ため』を作るボーカルテクニック『こぶし』のせい。まるで声がシロップみたいに溶けて、メロディーにおいしそうに注がれているイメージ。米の音楽には全然ない発想〉
「日本ではどんなジャンルの音楽にもロックのサウンドや魂が入っている。米にはそういうごった煮的な発想はない」とフリードマン。アニメの次はJ−POPが米で大ブームになるかもしれない。

