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【パーティー鑑賞】吉川英治賞に浅田次郎さん「長くて申し訳ない」 (2/3ページ)
ところが、非才ゆえに小説家としてのデビューが遅かった。中国を舞台にした小説を書きたかったが、文学と歴史をどのように融合させるかを考えてきた。
13年前に『蒼穹の昴』を書きまして、今回の『中原の虹』は第3部となります。登場人物が重複するので、続きとして読んでいただいた方がいいかと思う。歴史と文学を融合という点で成功しているかどうか、自信はありません。
調べれば調べるほど、学べは学ぶほど、萎縮(いしゅく)していく気がして、続けられるのかという戸惑いもあるのですが、大きな賞をいただいたことを励みにして、これからも書き続けていきたい。
佐藤亜紀さんのあいさつ
《袖が大きく膨らんだ黒の豪華なドレス姿で登場。飄々としたあいさつで、“大物ぶり”をみせつけた》
賞の候補に挙げていただいたとき、“ああよかった。候補で満足。2年ぐらいは静かにしていてもいいんじゃないの”と考えました。受賞の連絡があったとき、まさかと思ってしまった。
16年間作家をやってきたが、私の作品は一部の人のためのものと思ってきた。だから、ポピュラリティーのある作家の先生方には、「これはだめだよ」といわれるに違いない、と。だから、受賞して、驚き、おそれ、文学の世界はなんて懐が深いのか、と思った。
自分の好きなことをポンポン書く。おいしかったら食べればいいんじゃない。おいしくなかったら食べなきゃいいんじゃない。これからは、そういう書き方はできないんじゃないか、と思う。質においても姿勢においても、本が出ているアマチュアではいけない。世の中、なめちゃいけない。
小説を書くことは、砂地に水をまくようなもの。いつも、あと何冊書くことに神経が耐えられるのかと思う。今までのところ、励ましてくれる編集者や読者がいたのでやってこられた。
神経のことを考えれば、書けるのはこれから5冊、うまくいって7作。賞をいただいたことを胸に、“おじさんっぽくならないように”気をつけ、このお礼ができるように努力していきたい。






