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【パーティー鑑賞】吉川英治賞に浅田次郎さん「長くて申し訳ない」 (1/3ページ)

2008.4.20 17:01
このニュースのトピックスウイークエンド「MSN産経ニュース」
吉川英治文学賞を贈呈される浅田次郎氏(中央)吉川英治文学賞を贈呈される浅田次郎氏(中央)

 吉川英治賞(財団法人吉川英治国民文化振興会主催)贈呈式が4月11日、東京都千代田区の帝国ホテルで行われた。吉川英治文学賞は浅田次郎さんの中国を舞台にした長編『中原の虹』(全4巻)、吉川英治文学新人賞には、帝政ロシア崩壊とその時期のウクライナ地方を描いた佐藤亜紀さんの『ミノタウロス』が選ばれた。

 吉川英治文化賞は、全国の被爆者を訪ねて証言の取材を続け、録音テープにまとめた伊藤明彦さん▽“不耕起移植栽培”の普及に尽力し、日本の農業のあり方を模索した岩澤信夫さん▽児童虐待の相談や予防に取り組む児童虐待防止協会▽ドミニカ移住問題の問題解決に奔走してきた獄釜徹さん▽20年以上の歳月をかけ、『石垣方言辞典』の完成させた宮城信勇さん−に贈られた。

浅田次郎さんのあいさつ

 《紋つき袴姿で登場。『中原の虹』は執筆に3年半をかけた大長編。同作の事実上の前編『蒼穹の昴』(平成8年刊)、『珍妃の井戸』(平成9年刊)と合わせると、約13年の歳月をかけて書き上げた壮大な物語。選考委員や関係者に何度も深く頭を下げながら、感慨深げにあいさつした》

 諸先輩方にこんな長いものを読ませてしまったのか、と申し訳ない気持ちになった。少し前、井上ひさし先生にお会いした際、「おめでとうございます」といわれ、思わず「申し訳ありませんでした」と間抜けな返事をしてしまいまして。私自身も読むのが嫌な長さなのに、読み、評価していただいたことをありがたく思います。

 子供のときに漢詩に触れ、文学的な美しさに目覚め、漢詩や漢文を読みあさりました。記憶に残ったのは、南宋の陸游という詩人で、ロマンチックな詩がすばらしかったのですが、ある日、この人の詩に過激で政治的な詩があることを知った。最初は陸遊という詩人が2人いるんだと思った。でも、この人は都を追われた南宋の詩人だったわけです。だから、社会を批判するような詩を残していた。そのことに気づいてから、中国の文学を理解するためには、歴史を理解しなければと悟り、少しずつ勉強してきた。

このニュースの写真

吉川英治文学賞を贈呈される浅田次郎氏(中央)
吉川英治賞の贈呈式に集まった受賞者と選考委員ら
吉川英治文化賞の選考委員、柳田邦男氏
吉川英治文学新人賞の選考委員、伊集院静氏
吉川英治文学賞の選考委員、北方謙三氏
吉川英治文学賞受賞の浅田次郎さん(右)と文学新人賞受賞の佐藤亜紀さん

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